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おかあさんの被爆ピアノのmezzopianoのレビュー・感想・評価

おかあさんの被爆ピアノ(2020年製作の映画)
3.7
爆心地から3キロ以内で焼け残ったのが被爆ピアノ。ガラスの破片・木片が入りこんで、傷んでしまっている。
広島には被爆ピアノを修理する調律師がいて、トラックに積んで原爆の悲惨さを訴えるコンサート活動も全国で行っている。
この調律師のエピソードをもとに作られたのがこちらの作品。

東京在住の主人公の大学生(AKB48の武藤十夢)は広島の祖母宅にあったピアノが母親によって調律師に寄贈されたという新聞記事を見つけ、初めて祖母が被爆者であり、母は被爆二世であることを知る。

先月の終戦記念日に鑑賞したのでレビューまでに間が空いてしまったが、被爆ピアノについて知りたかったのと、母親役の森口瑤子さん好きなのとで急きょ鑑賞。

「原爆のことは知らない方がいい」と詳細を教えたがらない母親だったが、タイトルが「おかあさんの〜」の意味は、終盤でわかる。

主人公にもう少し頑張ってほしかったのと、テンポが良ければ…と思う場面があったが、調律師役の佐野史郎さんをはじめ、脇役のベテラン勢は安定感があってさすが。
最後にリモートで監督挨拶・質疑応答があったのも良かった。

戦争の悲惨さをいつまでも忘れてはいけないと思う。
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