グラビティボルト

ドミノ 復讐の咆哮のグラビティボルトのレビュー・感想・評価

ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)
3.6
正直、プロットから思い浮かべる追跡劇として真っ当な面白さがあるのは
エリック・エブアニー演じるタルジという殺人者をワルドー演じる刑事が発見し、相棒が刺されて、屋根まで追跡〜落下!までの一連の数分間のみ。
タルジがワルドーの相棒の目を盗んで手錠を外す場面のタルジの顔を右側にドアップでナメて奥を映したショットが正にデ・パルマ!でワクワクさせられるし単純にサスペンスとして引っ張りが利いている。
只、以降は90分というタイトな尺にも関わらずほぼ弛緩していて困惑した。
特に重要なUSBケーブルの先端が引き出しから飛び出る場面の過剰さ(二度ズーム笑)、対向車線ですれ違ってくれる犯人等現代的な精密さからは眼をそむけたような映画だと思う。
故に指や首の切断、国際映画祭での銃乱射等過剰な細部が頭に残る。