カンザス州からニューヨークまでの1600kmの距離を、株の取引を少しでも速くするために光ケーブルを敷くのに奮闘するドタバタノンフィクション。しかもケーブルが迂回したりして曲がると距離が伸びて通信速度が遅延するために、その距離を一直線に配線してやる!という非現実的な構想を現実化するというとんでもない計画!
自分の仕事が電気、通信系なので、日々ケーブル配線仕事もやってるのでこの困難さは非常によくわかる。しかもその道中は民家や山や川が行く手を阻む。
その通信速度を往復1.6ミリ秒にするために並走する男たちのビックプロジェクトに興奮すること間違いなし！！
もっとドキュメントっぽいつくりかと思いきや、主人公ジェシー・アイゼンバーグ演じるヴィンセントの苦悩、従兄弟の危機、病気、会社との確執など色々なドラマが盛り込まれていた。
ケーブルを布設するにあたり、各方面へ饒舌を駆使し乗り越えようと早口でまくし立てる言葉はもう、トークではなくラップのよう。途中エミネムのラップかと思うぐらいの高速営業トークが飛び出してアイゼンバーグのウマさを堪能できる。
映像もすごく綺麗で、ラストの主役2人が物思いにふけってと雨を眺めるシーンは本当に素晴らしい。
ただ、全体的にもう少し山があると良かったような気がしたので、このベタ褒めの割に点数普通でごめんなさい。
