TV版と比べてめちゃくちゃ、めーっちゃくちゃに見やすくなってるワロタ。いやワロタなんて書きたくないのだけど、あんなに分かりにくかった(特に後半)TV版を再構築して語り直す富野の手腕、そしてその面倒くささには笑うしかなかった。真に語りたいことを語り直すための劇場版。78歳、超元気である。富野は燃えている。残り4部、付き合おうじゃないか。
ベルリ・ゼナムに関してもTV版よりも感情移入しやすくなっていて、各々のシーンや視点が明確に整理されているからこそだと思う。大変に明快な印象を抱く本作だけれど、この情報量は暴力。暴力としての圧倒的情報量。にも関わらず分かり易いという。いいぞいいぞ、もっとください富野さん。鬱憤はすべて、ワイドショーではなく、ガンダムで発散してください。