Azuという名のブシェミ夫人

レオンのAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

レオン(1994年製作の映画)
5.0
えー!この映画のレビューを書いてなかっただなんて。
どうしよう、もうなんか今さら何を言ったらいいの・・・。
語るまでもないってこういうのを言うんだよなぁ。
と言いつつ・・・

レオンはマチルダの父親であり、兄であり、息子だった。
マチルダはレオンの母親であり、妹であり、娘だった。
二人は親友であり、恋人であった。
愛の形がひとつだけじゃないっていうのが、どんな説明を聞くよりもこの二人を見れば分かる。
お互いにお互いが必要だったんだよね。
あのドアを開けて、マチルダを迎え入れた時すべての運命が決まったのだけれど、レオンは絶対後悔なんてしてないし、むしろあの瞬間こそが人生の始まりだったのだと思っているでしょう。

ナタリー・ポートマンは今でも綺麗だけど、あの少女特有の刹那の美しさを映像におさめる事が出来ただけで奇跡的。

悪役が魅力的っていうのは作品にとって大事な要素だって鮮烈に認識させられるゲイリー・オールドマンの登場。
悪役で一番好きかもしれない。
ビーズカーテンを見て
『あっ!このカーテン!』
「そうそう、アメリみたいでしょ!」
『あっ・・・う、うん。そうだよね。そ、そう思ったよ』
みたいな事に私がなっちゃう原因はあなたです。
あなたが完全に狂っていて、悔しいくらい魅力的だからよ、ゲイリー。