このレビューはネタバレを含みます
「事情を抱えてない人間なんていないからね」
原作『閉鎖病棟』帚木蓬生(小説家・精神科医)
梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)
塚本中弥、チュウさん(綾野剛)
島崎由紀(小松菜奈)
・精神的にくるシーン
・肯定も否定もできない何とも言えない感情
色々なことを考えさせられる作品でした。
暗く重いテーマがしんどさだけで終わらなかったのは、主役3人は勿論のこと、全ての出演者の素晴らしい演技があったからだと思います。
(苦しさはありますが、決して嫌な気持ちにはならなかったです)
外でお弁当を食べた日
どんな気持ちで焼き物を作っていたのか
どんな気持ちで海を眺めたのか
どんな気持ちで歌っていたのか
どんな気持ちで夜明けを眺めたのか
全く同じ景色でも、皆が同じ気持ちでそれを見ているとは限らない。
ただ、それがリンクすることもきっとある。
それぞれが踏み出した一歩、それぞれの朝に光が差し込んで欲しい。
また4人でお弁当を。
"あなたたちは塚本さんが狂っているって仰いますが、本当にお兄さんのこと考えたことがありますか?“
"ゆっくりゆっくりでいいよ。それでもだめだったら、帰ってらっしゃい“