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ストーリーテリングの一のレビュー・感想・評価

ストーリーテリング(2001年製作の映画)
3.5
『ハピネス』『ウェルカム・ドールハウス』のトッド・ソロンズ監督作品

フィクションとノンフィクションの境界線を、強烈なブラックユーモアでシニカルに描いた二部構成

「フィクション」
小説家志望の女子大生と脳性小児麻痺の彼氏
彼らが通う大学の黒人教授を巡るカレッジライフを描く
「ノンフィクション」
ドキュメンタリー映画監督志望の男、その被写体となる落ちこぼれ高校生、その弟の小学5年の優等生などなどが入り乱れる家族ドラマ

かなり不謹慎なのに問答無用で映画にぐいぐい引き込ませてくるから凄い
シニカルどころではなく、衝撃すらある容赦のない痛烈さがたまらない

恐らくこの監督は全てこのような路線で映画を作っているので、ブラックすぎるユーモアを笑えるかどうかで楽しめる度合いが非常に左右される
もちろん本作も例外ではなく、どちらもかなりきつめのブラックユーモアを交えながらも、二部構成をとてもコンパクトにまとめ上げています

登場人物のほとんどは、ダメダメのろくでもない人
しかし逆に言えば、ある意味人間味の強い作品なので、観てる分にはめちゃくちゃ面白いけど、間違いなく不快になる人もいるでしょう
鬼才が過ぎるトッド・ソロンズ恐るべし…

〈 Rotten Tomatoes 🍅53% 🍿67% 〉
〈 IMDb 6.8 / Metascore 50 / Letterboxd 3.4 〉

2020 自宅鑑賞 No.481 GEO
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