ストーリーテリングの作品情報・感想・評価

「ストーリーテリング」に投稿された感想・評価

堊

堊の感想・評価

3.6
「俺はデリダにインタビューしに行くんだ」のシーンでこのときデリダがまだ生きてたのか…ってびっくりした。
個ではなく、社会全体や集団に対する批判と皮肉がブラックユーモアとして表現されているように感じた。特にノンフィクションのほうは登場人物一人一人は正直者が多く、嫌な感じを受けない。
 「現実は時に残酷なものだよお?」という感じの映画。コーエン兄弟が好きな人とかにはお勧めなのかな。新作「子犬物語」も好評だったり腕は良いんだろうけど、個人的にはそんなにハマらず。
ノンフィクションパートの現代の若者を表しただめ人間の彼、完全に私だった。

たしかにだめ高校生がテレビの司会者になりたいって失笑もの。だけど、本気でなりたいというより自分でも何がしたいかなんてわからないし、それでも「将来何したい?」って担任にしつこく聞かれるし、進路も決めなきゃいけない。で、必死に絞り出したのがそれだっただけだと思う。

自分の立ち位置?何それ?状態で馬鹿にされてることにすら気がつかない。貪欲さやサバイバル能力を極端に欠いてる。すっごいわかる。大学決められなくて行かないって言いだすのも私の高校受験エピソードそのもの笑
彼の場合はおぼっちゃまが大きな理由なんだろうけど、なぜ私はこうなったのか…Σ\(OωOlll)

本来皮肉をたのしむ作品なんだろうがだめ人間すぎてまさかの激しい共感になってしまった。
漆原

漆原の感想・評価

3.6
アメリカに蔓延る差別を綺麗事のキの字も無いほどにこれでもかと正直に描いたトッド・ソロンズ監督作。本当に性格が悪い。

黒人やら障害者、貧困。日本以上に差別がキツい国の暗部の、その更に深淵をコミカルに表現している。
貧乏なのに子沢山のおばさんに小学生が放つ「どうして貧乏なのに子供をたくさん作るの?」という身も蓋もない台詞。
「強姦って何?」「片思いした時に、どうにかする事よ」という唸る台詞。
ダメな人間の各々のダメなストーリー。癖になりますソロンズ。
フィクションパートは特に生々しく見た後落ち込んでしまう程優しさがない
ノンフィクションパートは少し自分から離れて観ることが出来る内容で面白かった 自分の分かったような言動、謙虚さの欠如を自覚させられる、人間の中身をひっくり返したような映画。
寿都

寿都の感想・評価

4.3
わかりやすいようで、わからない。
誰がどうおかしいかを、「事実」を創作物化したものを通し好き勝手批判する・される人々をさらにソロンズが映画にして、見た者がまた誰がどうおかしいのかを考えてしまう映画。二部構成。

fictionと題して、非差別がポリシーもしくはファッションの女子大生が、小説を書くゼミでダメ出しされる物語
nonfictionと題して、モラトリアム中年男が、中産階級の家庭のドキュメンタリー映画を撮る物語。中産階級の家庭がモラトリアム中年男にドキュメンタリー映画を撮られる物語。

まず大前提として、「笑われようと思ってしていない行為」を笑うのは醜いことだぞ。堂々とやるな。批判と断罪は違うぞ。軽率な断罪はただの弱い者いじめです。間違いを犯した人間はバカにしていい、いじめてもいい。これを集団になると平気でできちゃう所が人間の恐いところであり、マスコミの気色悪さではないか。偶然にも森達也監督のFAKEを観た直後だったからテーマが重なり考え込んでしまった。

これの日本国バージョンも作ったら面白いんじゃないですかね。

このレビューはネタバレを含みます

ノンフィクションパートの、毒ガスで孫が処刑されたことがきっかけで召使いを辞めさせられて、その後したたかに雇い主一家をガスで殺してしまうおばさん怖い。

フィクションパートもノンフィクションパートも根底にあるのは同じものだなと思った。
「フィクション」と「ノンフィクション」というタイトルのパートの二部構成。

ノンフィクションだけどフィクションにしか聞こえなかったり、逆にフィクションの裏側に確かに存在するノンフィクション。
群像劇で色んな視点が描かれているので、観る時のタイミングによって何を考えるかが違うと思う。

後半「ノンフィクション」が特に好き!このパートはドキュメンタリーな訳ではないんです。
ポールジアマッティ演じるプライドだけは高い空っぽ男が、ある荒んだ青年とその家族のドキュメンタリーを撮るという話。
青年の弟であるリアリスト気取りのクソガキがとにかくムカつく。
催眠術のシーンは残酷過ぎた。怖い名シーン。
”無”が”無”を笑うという構造が滑稽な試写シーンもまた名シーン。その結果ちょっと越されちゃったっていうね。
観たよ


セルマブレア、ジョングッドマン出演

「ハピネス」「ウェルカムドールハウス」の トッドソロンズ監督作

超絶雑なあらすじ

【フィクション】
小説家志望の女子大生ヴァイは、脳性小児マヒの彼氏にフラれる。気晴らしにバーに行き、自身が通う黒人の大学講師と一夜を過ごす
【ノンフィクション】
ドキュメンタリー映画監督志望だか靴屋で働くトビー
10代の若者をテーマに作品を撮ろうと母校へ向かう
そこで出会った落ちこぼれ高校生スクービーを主役にトビーは彼の家族を撮り始めるが、、、

《レビュー》
アメリカの社会をブラックユーモアを交えて斬り、入り乱れ浮き上がっては見失われるフィクションとノンフィクションの境界線を描いた本作

【フィクション】では差別をしない主義のヴァイの虚栄心を描き、【ノンフィクション】では全てに関心の薄いスクービーと自称”映画監督”として自身に酔うトビー、今ある真実が見えていない2人の皮肉さが描かれている

で面白いのか面白くないのかですが私は全然面白くなかったですw
ブラックユーモアなんてアメリカ人でもない日本人の私にはわからんしエンタメ感が皆無なので映画を観る意味を見出せない本作には「あっそう、、、」としか感想が出てこないですね
正直2回寝ました←

「ウェルカムドールハウス」でトッドソロンズは合わないって理解した筈なのに私のバカ、タブー満載に釣られ確かにタブーは満載なんだけど、タブーの質が私には高尚すぎるわw
安っすいタブーを描いてる方が好きなの


只、若きセルマブレアのファンキーなファッションは可愛く、ジョングッドマンのでっぷり感は堪らなく愛おしかったです♡
後、小生意気なクソガキのクソガキ感は最高でした!!
子供好きでもあんな子供は可愛くない!!

B級糞映画ラバーズの私には全く合わない、お洒落な本作でしたが解る人にはこの皮肉さがいいんでしょうね🤔

同じ皮肉なら「アメリカンビューティー🌹」のがよっぽど映画として面白かったかな
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