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ルールズ・フォー・エヴリシングのmingoのレビュー・感想・評価

3.8
実験映像て感想が見受けられるが全く実験映像ではない。ストーリーらしきものはなくなくて全然ある。傑作「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」みたいな主人公の感受性を内包した10歳の主人公ストームが素敵な距離感で世界を俯瞰するのが本当に良い。
原子があってその原子が集まって分子になる。分子のように拡がる人間関係や出来事に哲学的問いを持って自身に投げかける。常に世界トップクラスの学力を誇る北欧の子供たちの教育を感じながら、ベルイマン「第七の封印」に解答を見出すストームに呆気を取られる。学芸会でストームが暗黒物質ダークマターに扮するの可愛すぎた。監督がグラフィックデザイナー出身だけあってミニマムな絵作りに時折挿入されるモーショングラフィックや遊び心もグッド。
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