"天窓"
ヒッチコック監督の傑作『裏窓』を彷彿させるクラシックな雰囲気が漂うサスペンス映画。
広場恐怖症を抱えた主人公アナは、ある日自宅の窓から向かいの家に住むジェーンが何者かに刺殺されるところを目撃してしまう。
アナは警察に通報するが、一家は全員無事だとしてアナの言葉を信じてくれない。アナは向かいの家を盗撮し始めるが、自身の病の影響もあり、次第に精神が混乱してしまう…。
主演はエイミー・アダムス。共演にジュリアン・ムーア、ゲイリー・オールドマン、アンソニー・マッキーら豪華な顔ぶれが並ぶ。
主人公アナが広場恐怖症ということで、物語のほとんどは自宅がメインとなる。
アナの職業はセラピストなのだが、ある出来事がきっかけで自分自身が情緒不安定な状況だ。
そのため、アナが見たものが真実なのか、それとも妄想なのか判断がつかず、見ている側も何を信用していいのか不安な気持ちにさせられる。
頼むから妄想オチは勘弁して!と見ていました(笑)。
ほぼ自宅しか写らないので、まるで舞台劇のようなこじんまりとした物語でしたが、所々映像が凝っていたり、回想シーンがインサートされたりと飽きさせない作りとなっていました。
こうしたミニマムな作りなのはコロナも関係しているのでしょうか?
肝心なサスペンスとしての評価はというと、個人的にはまぁ普通といったところ。オチが予想できたわけではないですが、驚きもなかったというのが正直な感想です。
また、前述したとおり、キャストは非常に豪華ではありますが、彼らの魅力が遺憾なく発揮されたかというと疑問が残ります。
それでも主人公アナを演じたエイミー・アダムスは相変わらず素晴らしいかったですが…。
そんな中、気になったのは彼女の体型。
最近はずっとぽっちゃりなイメージだったので、引きこもりの酒飲みのだらしない感じが妙にリアルでしたww
どうかあれは役作りだと信じたい…。