クリンクル

フォードvsフェラーリのクリンクルのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.5
IMAX最速試写にて

間違いなく『3時10分、決断のとき』のジェームズ・マンゴールド監督作品!(決してX-MEN サムライではなく)

F1の知識は皆無、車に対してもほとんど興味ないので2時間30分乗り切れるか不安だったけれども、むしろそれが良かった
レースの行方も主人公についても全く知らなかったので展開に手に汗握らされた
主人公の息子をうまく使って丁寧に説明されるので、ついていけなくなることはなかった
逆に知識があるとちょっと退屈する映画かも

タイトルでどちらかの協賛映画のような印象を受けたけれども、かなり一歩引いた作品
主人公側が大企業、相手が職人気質な事からも安易なカタルシスを感じさせない作りになっていて、この部分がかなり好き

でもやっぱり監督最高傑作は『3時10分、決断のとき』
実話であることやパワーゲームの話の比重が大きすぎてブロマンスとしては薄味だったように思う
あと、仮にも正義側として繰り返すスポーツマンシップから外れた行為はどうなの?と思ってしまった
主人公サイドが正義とはいえないという描写なのかも知れないけれどただの個人として嫌な奴という印象しか受けなかった