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フォードvsフェラーリのdeenityのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.0
本作もアカデミー賞で名前が挙がっていましたし、好評の噂は聞いていましたが、いかんせんタイトルがダサ過ぎて劇場に行かず(笑)非常に後悔しています。

もうとにかくレースシーンがカッコいいんです。あまりカーレース物なんて見てこなかったですけど迫力が凄まじくて、フォード二世がチビりそうになるのもわかります笑
それほどまでにカメラワークとか重低音響く感じとか、男心くすぐる感じがしますし、それと同時にマシンのことを何でも理解しているようなクリスチャン・ベイル演じるケンのかっこよさったらないですね。協調性のなさに関してはラストシーンにも繋がってきますが、車と一体になっている感じはワイルドさがあってクールでした。

実際映画としてはフォードvsフェラーリという構図よりも社内での対立関係などもあって単純にレースに勝った負けただけでない楽しみ方ができるのもよかった点です。
あのやり口には本当に腹が立ちますし、胸くそ悪かったですけど、ケン自身の成長、そしてシェルビーとの絆を感じさせる後ろ姿は最高で、また、オチに繋がっていく予感もさせつつ、というのがとにかくあのカットは最高でした。

フォードは結局シェルビー達が手がけた車でその年から4年連続優勝をしたものの、それ以降はル・マンで一度も勝っていないようですね。
それを考えるとシェルビー達がいかに短い期間で戦える車を用意したかということがわかり、より凄みが増しました。
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