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DUNE/デューン 砂の惑星のtakumiのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.5
舞台は10190年。宇宙帝国皇帝から砂の惑星『デューン』の統治を任されたアトレイデス家だったが、皇帝と敵対家の策略で崩壊。生き残った後継者ポールは全宇宙から追われる身となる…

スター・ウォーズやナウシカにも影響を与えた古典SF小説の映画化ということでとても楽しみにしていましたが、スゲー!けど何とも評価が付けづらい作品でした。

かのドゥニ・ヴィルヌーヴ作ということで、ビジュアル面は圧倒的。芸術的センスが1ミリもない自分でも目を奪われるほどの美しい映像をひたすら浴びせかけてくる2時間半です。デューンって感じの低音ハンスジマーサウンドもさすがの迫力。

ただオープニングで分かる通りシリーズの1作目なので、起承転結の起くらいのところで終わり、イマイチ盛り上がりには欠けます。迫力はあるものの楽しさのない侵略シーンとか、剣術アクションも新鮮味が無くてなんとも微妙でアクション面ではかなりガックリ。ケレン味重視でないのは分かるんですが、もうちょっと娯楽作的側面があっても良いのでは、と思うところ。

著名な古典SFなだけあって、スターウォーズ等で見慣れたモノ・展開なので、用語さえ覚えればすんなり入るストーリーです。登場して即選ばれし救世主感を振りまく(褒めてます)ティモシー・シャラメ、相変わらず可愛いモモアマン、超絶美人なレベッカ・ファーガソンなどなどキャストは最高。悪の男爵が異次元のキモさで笑ってしまいました。

あんな所で終わって続編がないのは許せないので、急に消えたジョシュ・ブローリンが帰ってくることを願い、続編を待ちたいと思います。

とにかく壮大なSF超大作です、興味のある方はぜひIMAXで!

そういえば、スターウォーズでオスカー・アイザックはスパイスの運び屋だったっけ…
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