たそしだ

DUNE/デューン 砂の惑星のたそしだのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.8
"Where the fear has gone there will be nothing. Only I will remain.”

宿命を負った少年が、恐怖を受容することで成長し、全宇宙の命運をかけた戦いに身を投じる。

原作はSFの金字塔であり、ストーリーとしてはサーガものの王道だと感じる。
ちょっとGOTみもあって良い…!

海外ジュブナイルにありがちだが、これでもかというほどの悲劇を経て、主人公の葛藤が突然終わり、劇的な成長を見せるところはちょっとびっくりするw
序盤は、才覚はありつつも繊細な少年という感じなので余計に。

砂漠の戦闘族、賢王、魔術師の母、戦士の従者、狡猾な政敵など、いずれのキャラクターも魅力的。
そして、主演のティモシー・シャラメをはじめとして美術品のようなハマり役の美貌が揃うさまは圧巻。

砂の惑星であるDUNEの描写も美しい。
ただ、スターウォーズなどの宇宙戦争ものをイメージしていると、意外と"地球感"の強い描写は拍子抜けするかもしれない。

壮大な物語の幕開けを感じたので、次作も期待したい!
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