Norisuke

DUNE/デューン 砂の惑星のNorisukeのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.2
遠い未来、人類は宇宙帝国を築き、各惑星に1つの大領家が配属されて統治をしていた。希少価値の高い香料「メランジ」を産出する惑星「デューン」に移住することになったアトレイデス家だったが、産出する為の機械が旧式のものでトラブルが続いたり、怪しい陰謀に巻き込まれたりと災難が続く。そんななか、一人息子のポールに未来を予見する不思議な力が徐々に顕現して…な話。
ティモシー・シャラメのアイドル映画かと思いきや重厚な画面と怒涛の音楽でゴリゴリ押されるハードSFアポカリプス映画だった。
公式サイトで人物相関図をチェックしておくと物語に入り込みやすい、と聞いたので確認してから観賞。たしかに、登場人物多めなのである程度の事前知識を頭に入れておいてから観た方がわかりやすかった。
舞台となる砂漠の広大さ、宇宙船や兵隊の隊列の巨大さ、1万年超えの人類が生み出した科学技術や家具などの最先端さ、この映画のキモとなるサンドワーム君の化物感などなど、とにかく画面いっぱいに監督コダワリの意匠が施され、観てて飽きない。
音楽も物語に合わせられていて、クライマックスシーンではしっかりと盛り上がり、囁き声多めの人間ドラマでは静かになりとメリハリがあるのも良い。
二部作の一作目ということでものすごいイイところで終わるのは致し方ないところ。早く続きを観たいなぁと思わせる良い映画だった。
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