Maki

イエスタデイのMakiのネタバレレビュー・内容・結末

イエスタデイ(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原題:Yesterday
公開:2019年
鑑賞:amazon Prime(字幕)

『TENET』出演俳優の映画を辿る?第1弾




▼ ▼ ▼ ネタバレあり ▼ ▼ ▼




「ビートルズが好き」

「ビートルズが好き」という題名の小説がある。子供の頃に読んで好きだった。ビートルズ好きの女性がビートルズを優れた再生環境で聴こうと拘るうちにビートルズの楽曲が耳の中で大音量で鳴り止まなくなって さあ大変…という。そんなん知ってるひと滅多に居ないからここで止めよう。

「ビートルズが好き」でもなく「ビートルズが嫌い」でもない私でも この映画で流れる曲はほとんど知っていた。エド・シーランはよく知らなかったので顔を憶えたよ。

「Let It Be」は昔 オ莫迦友達が「へねぴぃ♪へねぴ~ぃ♪へねぴいぃ♪へねぇぴぃ♪」と歌うのでもう一生 頭の中で「へねぴぃ」だ。まったくもう。

「Hey Jude」は昔 オ店仲間でカラオケ行くと必ず最後に合唱して締める謎ルールがあって これまた矮小な想い出が強かったり。ごめんね。ジュード。

『イエスタデイ』
劇場で予告を観てから気になっていたのを今ごろやっと観て。好い映画だった。世界一斉停電12秒間のあとの“もしもボックス展開”はユニークながら特に衝撃もない。教訓もない。憑りつかれるほどの引力も魔力もない。ほぼ予想どおりのラブコメ王道展開かつ青い鳥ベースの結末。それでも好い映画だった。

ビートルズの記憶をもつふたりとの遭遇。そこから浜辺で暮らすジョンとの抱擁。そして終盤までウルウルしてて我ながら単純。

主演は『TENET』で初めて知ったばかりのヒメーシュ・パテル。彼が飛行機に乗ってると何かやらかすんじゃないか?と身構えちゃうTENET脳だけど さておき歌も演奏も本人だそうで驚いた。いい声だし巧いなぁ♪

ヒロインは『ベイビー・ドライバー』以来のリリー・ジェームズ。こんな美人で一途で中学教師ってそれはファンタジ。優柔不断なジャックに対して幼なじみのエリーがダメな時も世話を焼きまくって10年以上も待ってて悲しくなっても期待を裏切られてもまだすっと寄ってゆくなんてちょっとご都合よろしすぎない?とジャックのこめかみグリグリしたくなって。

でもでもそれでも好い映画だ。
音楽集を繰り返し聴いている。


【追記】
映画を観終えてから数日 音楽集をずっと聴いている。本家もひととおり揃えて聴いてもちろん云うまでもなく名曲揃いなんだけど ヒメーシュ・パテル の歌うビートルズがとにかくグっとくる。一緒に歌っている。ジャックというキャラクターにそれほど想い入れもないのに なんだろうこの気持ち。
Maki

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