柏エシディシ

猫とピットブル/キットブルの柏エシディシのレビュー・感想・評価

4.0
アカデミー賞短編アニメーション部門にもノミネートされ、発表当時Twitterでも話題になっていて、鑑賞済み。
今回、「私ときどきレッサーパンダ」の日本公式劇場公開で併映、大きなスクリーンで再見。
またもや泣かされてしまった。
呵責ない世界の中で、心を閉ざしながら孤独に生きるしかなかったらふたつの魂の邂逅。
シンプルだけれど、こういう物語に自分は弱い。
名作の多いピクサーのショートアニメだが、本作は、らしくない少しショッキングな展開。
しかし、子供たちをはじめ、観た人に大きな印象を残すだろう小品ながら見事な傑作だと思う。
手書きのタッチを残したアニメーションとディフォルメ表現が昨今のディズニー、ピクサーのCGアニメとのギャップがあって、また暖かくて可愛らしい。
リアルなCG表現の追求と共に、最近のアメリカの大手スタジオのアニメは、如何に人が描いた「絵」的な面白さやカートゥーン的な動きの面白さを融合出来るかという回帰的な試みもあって、そこも見どころ。
柏エシディシ

柏エシディシ