アタフ

スキャンダルのアタフのレビュー・感想・評価

スキャンダル(2019年製作の映画)
3.7
「セクハラは絶対に許してはいけない!!」と言うのは簡単ではあるが、実際起きている問題はそう簡単に解決できない。

セクハラは最低な行為であり決して許されることではない、これは当然なことです。もちろんそれは大多数の男性たちが当然理解していることで、憎むべき行為だ信じておりますし。私そう思っております。

この映画の中盤でマーゴット・ロビーがFOXニュースのCEOのロジャー・エイルズからセクハラを受けるシーンがありますが、居心地の悪い不快なシーンであると同時に、男としてグッとくるところもあるのも事実。正直マーゴット・ロビーのパンツが見れて嬉しい。
ですからロジャーがマーゴット・ロビーのパンツや太ももが見たいという心理は男性としては理解できるわけです、もちろん世の大抵の男性たちは理性がありますので、そんなセクハラ行為には及びませんが、このロジャーのように圧倒的な"権力"を持ってしまった場合、絶対にしないと言い切れるでしょうか?しないと言い切りたいところですが、言い切れないというのが実際のところだと思います。

だから、この映画のように強大な権力に対しても、勇気を出して訴えるということが出来るということを示すことで、セクハラへの抑止力にもなりますし、この映画が存在する意味というのもあるのではないでしょうか。シャーリーズ・セロン、マーゴット・ロビー、ニコール・キッドマンという強い女性を配するのも、女性なめんなよ!という権力者へのメッセージを感じます。

なにせフュリオサ大隊長とハーレイ・クインですからね、なめてっと殺されます。こういうゲスな権力者がフュリオサ大隊長とハーレイ・クインに嬲り殺される映画と作られませんかね、絶対見に行くんですがそれは。
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