みそらしど

ラストナイト・イン・ソーホーのみそらしどのレビュー・感想・評価

4.3
予告で観た煌びやかな世界観に惹かれて鑑賞。

まず、ヒロイン2人自身の可愛らしさ美しさと、彼女たちのファッションが素敵で、それだけでも観る価値のある作品だった。60年代のロンドンに憧れる気持ちがマシマシになりました。

ホラー映画だけど、ストーリーテーマの1つである「女性として消費されること」が重く心に残った。
女性の多くが感じたことのあるであろうあの"まなざし"。
現代になっても、どうしても女性は「選ばれ」「消費される」存在として捉えられている部分があるような気がしてモヤモヤする。これは私の気のせいだろうか…他にも同じことを感じている人はいるのだろうか…。



【※以下、ややネタバレあり】
ホラーとしても、ドキドキハラハラしたり、ビックリしたりと勢いのある映画でよかったと思う。でもホラーとして「怖い!」というより、やや混乱するような光やカメラワークによる演出で、テーマパークみたいなエンタメ感を感じたのと、本能的に心の不安が煽られる感じが個人的に好きだった。
それから、夢と現実の切り替わりのタイミングで音声の聞こえ方も変化させている演出の細かさに感心した。わずか数秒のこととはいえ、あれがあるおかげでグッと映画の世界観に入れた◎

ただ、最後の方の部屋中からエロイーズに向かって手が伸びてくるシーンは、ちょっと無理やりホラー感を増やそうとしているような感じがして微妙だったかな…。それに、アノ女性に殺された男たちがエロイーズに助けを求めてきたけれど、「いや、元はといえばお前らも悪いやん💢」と思ってしまって上手く入り込めなかった笑

そして映画を観終わって思ったことは「ジョンが助かってよかった!!!!」でした笑
あんまり良いヤツだから、途中で裏切られるパターンか…?と疑っていたけど、最後まで良い人だった、、、疑ってごめんね、、、。