rayconte

アーミー・オブ・ザ・デッドのrayconteのレビュー・感想・評価

5.0
俺たちのザックスナイダーとネトフリマネーが手を組んだら出来た、ドーンオブザデッドの世界でディスイズスパルタ!!

銃撃、銃撃、爆発、銃撃のフルコースで合計したら都庁吹っ飛ばせるくらいの火薬量なんじゃないだろうか。
皮剥ぎ首ポキ顎外し、ゾンビの残虐描写も多彩で、ゾンビバリエーションも豊か。
メスゾンビにトラゾンビ、キングはタイガーマスクと来ている。
序盤仲間集めのパートは「7人の侍」モデルなワクワクがあるし、個性豊かな面々はみな魅力的だ。特にドイツボーイとフレンチコヨーテ。
しかしまあ話はメチャクチャで、数十秒間に一度「何でだよ!!」とツッコミが出てくる。

そもそも主人公が最低な野郎だ。序盤は善人ヅラしているが、提示する報酬は身内だけでピンハネするし、バカ娘のために平気で仲間を危険にさらす。
なんで真田広之を出しときながらゾンビ殺陣シーンがないのかマジ意味不明だし、チェンソーマンのあいつは結局チェンソー使わずじまいだし、ポリコレに配慮してかレイプ魔が異様に酷い目に遭わされるし、あれだけこだわってたギーターがいつの間にか死んでノーリアクションだし、そもそも地下室は爆撃に耐えられる強度あるなら最初から全部間違ってんじゃねーか!!

しかしながら、この映画にツッコんでしまうこと自体がザックスナイダーの仕組んだプロレスであり、いわばそれはプレゼントなのだ。

なんだか続編ありそうな雰囲気なので楽しみに待っておこう。
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