やまモン

100日間のシンプルライフのやまモンのレビュー・感想・評価

100日間のシンプルライフ(2018年製作の映画)
3.7
【モノとのつきあい方 その2】
言うまでもないことだが、我々は日常生活は、様々なモノに囲まれた状態で営まれている。

モノには実態の存在する物理的な「物」もあれば、情報としての「モノ」も存在する。或いは、「者」というものも。

ともあれ、我々は様々多々なモノに埋もれて生活している。

そして、そのような状況の中で、モノの価値がわからなくなっているように思われる。

この作品の主題は、モノが溢れた現代社会の中で、本当に必要なモノ、或いは大切なモノは何か?というものである。

主人公である2人の男性は、それぞれスマホ依存であったり、外見に人並み以上の執着を持っている。

彼らが100日間のゲームの中で、何を取り出していくか。

現代社会の向こう側、我々が回帰するべき地点が見いだされたように思われた。