もじゃ

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さんのもじゃのレビュー・感想・評価

4.0
「ファイナルファンタズィ」

国民的人気ゲーム、ファイルファンタジーのオンライン版を題材にした息子と父親の実話に基づくストーリー。二人は強敵を倒すことができるか?親子の関係はどうなる?
原作はMaidyさんのブログであり、現実世界のことは多く書かれたわけではないけれど、逆に映画はそこに演出する余地がある。ゲームを通すことで素直なコミュニケーションを、というのがメインストリーム。その他に各人の日常に気づきを与えたり、逆に同僚が主人公に接近するツールになったりと、映画作品を埋めるためのラインが複数用意されている。作り手側がこの作品で、そしてゲームで何を伝えたいかよくわかる。
父親役の吉田鋼太郎は気難しい感じが出てるし、坂口健太郎は繊細な好青年役はイメージ通り。あまり親子に見えない気もするけれど(笑)
作りとしてはとても素直。父親にゲームを始めさせて話は動き、主軸の他に仕事や同僚とのストーリーラインがあり、最後の戦いに挑んでいく。整理された良い脚本だと思う。
最後に、原作者であり偉大な親孝行を成し遂げたMaidyさんご本人が若くして亡くなってしまい、改めて本作を見ると胸に来るものがある。
ゲームから学ぶことは多くあるね、っていう作品。
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