もじゃ

TENET テネットのもじゃのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.0
「起きた事は仕方がない。世界の理だが、何もしない理由にはならない」

クリストファー・ノーラン監督お得意のムズカシイ作品。「主人公」は時間の逆行に打ち勝って世界を救えるか?
とにかく難解。前半は全くついていけなかった。冒頭のシーン、重要そうなのに2度目にならないときっとわからない。それに引きずられて普通の会話すら理解が難しくなってしまう。しかし見終わればスッキリ感がある。
「主人公」はジョン・デヴィッド・ワシントン。そうかこれがデンゼルの息子か。タフそうで実直そう。相棒にロバート・パティンソン。さすがヴァンパイアは色男。バットマンも行けるだろうと思う。そして何よりエリザベス・デヴィッキ。背高すぎ脚長過ぎ。
難解な話を語るのに大事な脚本。最初はわからな過ぎて腹が立って来たけれど、中盤で時間を逆行するシーンで色々なことがブワッとしっくり来て第1のカタルシス。この感覚が狙いか、と。最初は気づかなかったニールの友情に終盤グッと来る。見直さないとわからない部分は多いけれど、終わってみればその緻密さをしっかり感じる。ニールってきっとあの人だよな…?
映像は言うまでもなく、訳のわからなさを伝える表現力を持つ。音楽や効果音も神経に響く。逆行シーンでは音楽も反転していたかも?
自分史上、最も脳力を使った作品。
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