雰囲気映画ではありますね
それも、かなり地味なタイプの雰囲気映画
あらすじは読まないで観た方がいいです
拘りは強い
ひとつの場面を極力ワンカットで収めていて、割っても2、3カット
ひとつの会話が終わるまで、絶対にカットを割らない
半端じゃない緊張感があり、そして、当事者というよりは監視者として映画に没入することになる感覚がある
基本的に同じ画面に収まるのはひとりかふたり
三人以上映る場面も無くはないですが、とにかくタイマンでの会話で見せていく映画
そんな中で、主人公含めた重要登場人物三人が同時に食事する場面をきっかけに、この映画は誰と誰の物語として完結するのか、予想していた方向から変わっていく
章分けし、さらに順番を前後させているパターン
結末を謳った章の後も結構長いので眠くなるけど、受け入れ難い現実からひとときの明るさ、そしてささやかながらも感動的なラストを考えれば許せるかな
因果、とにかく因果
許せない話が続く中で、結果許す者と許さない者の哀しき話
すごくわかりやすい映画です
