ドラえもんは猫型ロボット

スケアリーストーリーズ 怖い本のドラえもんは猫型ロボットのレビュー・感想・評価

3.0
「物語は人を癒やし、人を傷つける。繰り返し語られるとそれは現実になる」

アメリカの子供たちが親しんだという児童文学『誰かが墓地からやってくる』シリーズの映画化。(日本でいうところの『学校の怪談』的なものなのかな?)

簡単な感想を。

一言でいうと、
とても見やすい作品。

舞台は60年代のアメリカ。
呪われた本を手にしたことから起こる少年少女たちのジュブナイルオカルトストーリー。
騒動に巻き込まれる主人公や異国の青年・ラモンの過去など重たい描写はあるが、深堀りせずに、「クリーチャーたちからの逃走」という作品のテンポを重視して物語を展開させているので、観ていて退屈しなかった。

ギレルモ・デル・トロが制作に携わっている影響か、襲ってくるクリーチャーたちも残虐な描写はなく、愛嬌があってそれなりに気持ち悪いという、家族で観ても問題のない、ちょうどよいバランスで演出されていると思った。

驚かせ方も、Jホラーのような陰湿さで攻めてくるのではなく、音と登場シーンでびっくりさせるので、ホラー映画が苦手な方でも鑑賞はしやすい。

まとめると……、万人受けするように作られたファミリー向けのホラー映画。
至高の一本とはならないかもしれないが、嫌いという人も(恐らく)そんなにはいない安定感のある作品。
面白かった。
こういう安心して見れる作品は貴重だと思う😌