みかぽん

パラサイト 半地下の家族のみかぽんのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
3.8
現状からの脱却願望。
このエネルギーは誰の心の中にもある。
人の心の暗部なんて大差はなく、もしかしたら野心達成の途上では時にライバルを出し抜いたり、相手を踏み台にして浮かび上がり、上には媚びて信頼を得れば、巧妙な口ぶりで邪魔な人間を失墜させたり。あるいは誰かが苦労して仕上げたものを横取りして自分の手柄にすり替えるなど。、
人格を疑いたくなるようなあれやこれやで坂の上の住人に上りつめた、そんな輩だって間違いなくいるだろう。
要するに、坂の上の住人はそれなりの努力をして結果を得ている。それが褒められる内容かその逆かはさておいても、並の人間とは違うアプローチで行われた結果であるのは確かだ。(まぁ勿論、前者の恩恵で生きている人も中にはいるだろうけど)

何年か前に、「平気で嘘をつく人たち」という本が売れていた。これは邪悪な人間を徹底的に分析し、歪んだナルシズムをあぶり出すものだった。
しれっとした表情を崩さない息子はまさにそのタイプだろう。外側からその心が窺い知れないところがまた不気味であり、友人が提案する話しに(この友人も大概だけど〜)ちゃっかり乗っかり、この友人の願いを知った上でもあっけなく裏切って、これはいけると見定めれば迷わず次の嘘を重ねて行く。
これがまんまと功を奏すれば、彼に輪をかけて邪悪で狡猾な妹がこの企みにすっと溶け込み、更なる企みの中で運命の車輪は回り始めるのだ。
要らない人間たちに策略を仕込んで陥れ、平気な顔で叩き出しその人生を狂わせて行く。
しかし思わぬ事態にこの策略は綻び始め、怒涛の展開が待ち受ける…。

あぁもうこれ以上は書けない💦
とにかく私はめちゃめちゃ小心なので、隣席のお客さんが大笑いしていてもニコリとすら同調出来ず。なのでもうずぅっと心臓ばくばくのまま、まさに椅子に座ったまま市原悦子 @ 家政婦は見たの構え(壁から半分顔を出して真顔💦)。
「バレる、バレる!バレる!!」
「ひ?!…ひぃいっって何それぇぇ〜っ」
「みつかる、見つかるぅ、見つかるからぁぁぁ〜っ💦」「ヤバイ!ヤバイーーっっ!マジ頼むぅぅぅ〜っ」「う…うそぉ〜〜」「え⁈」「えぇ⁇」「ちょっと!なんで…え? えええええっっ😱😱😱」

て感じでもう、、。これほど身体に悪い映画は近年稀ですよ本当に…。🥶🥶
みかぽん

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