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パラサイト 半地下の家族のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

ポンジュノ監督の地下室の家族たち


カンヌパルムドール受賞
アカデミー作品賞、脚本賞、監督賞受賞
脚本ハンジヌォン
監督ポンジュノ。


韓国映画を飛び出し、今やハリウッドをまたにかけ演出するポンジュノ監督。

未解決事件の捜査を通じ、犯人は闇から闇へどんどん謎めく「殺人の追憶」

韓国映画でまさかの怪獣映画。家族対抗怪物捕り物記。見たことない韓国怪物映画「グムエル漢江の怪物」

オムニバス短編の一話「ToKyo」も見ました。香川照之さんが出演していた記憶。

いつの間にかハリウッドへ行き「スノーピアサー」とネットフィリックス「オクジャ」を撮りあげていた。

そんな鑑賞履歴の私。そもそも全然韓国映画見てないわたし。劇場鑑賞も感染ゾンビ映画「新感染ファイナルエクスプレス」が初めてだった。

自宅鑑賞にて、ナホンジ監督の執拗チェイスもの2作「チェイサー」「哀しき野獣」

パクチャヌクの閉じ込められて飛び出した「オールドボーイ」

かわいいあの娘たちは、謎と悪さだらけ、キムキドク監督「サマリア」

男と女共に目指すは、壁のない理想郷イチャンドン「オアシス」などなど本当に本数自体見てません。

しつこい、容赦ない、整合性に欠ける、一部分突出した描写というのが韓国映画の印象。

そんななかでもポンジュノ監督は、メジャーっぽい人気を兼ねた映画を撮る監督に見えてました。

2019年飛び込んできたニュース。ポンジュノ監督、カンヌパルムドール受賞!!!

そして今年オスカー。下馬評も次第に加熱。

ゴールデングローブ、評論家協会賞受賞軒並み。韓国映画だけど、純粋なアジア映画だけど。日本評論家も「パラサイト」優勢の文字。

ツィッターで実況をところどころ見て驚きと絶叫(静かに心のなかで)

オスカーの作品賞受賞。まさかとは思ったが。歴史的偉業。アカデミー作品、脚本賞、監督賞受賞。教科書にのりそうな快挙達成。

気づけばアメリカもソフト化してるのにブーメランヒット返り咲き。

わたしも受賞したら行こうの弱い腰。受賞後「ポンジュノ!おめとーう!」と思いっきり寝返りツイート。受賞数日後、イオンシネマ南さんで午後の回見て参りました。



前半クスッと笑いながら詐欺めく家族対家族。

半地下の見上げた家族の貧しさをながめさせる。中盤以降のよくある潜入捜査ならぬ、潜入家族サスペンス。終盤怒濤の結末へ。

とにかくグイグイひきこまれた。この吸引力は凄かったなあ。脚本賞も見ながら納得。タランティーノには、いかないだろうと見ながら思った。

脚本賞の韓国ゴリゴリな考え方、そぶり、ソガンホのガハハお尻ムンぎゅお父さん(笑)

オスカー受賞の脚本台詞賞!その①時計回り!これはインパク大。逆じゃ駄目とか言わない。

私はこのシーンよりソガンホとその妻が何気に描写なかったけど疲れた下着姿の2人に物凄いセックス感じた。あれはあえて省略してますよね。

韓国映画の顔、ソガンホ!後半のソガンホの顔が赤くなるとこ注目!少し熱あるんちゃうの!ぐらい顔面紅潮してたソガンホ!必見。

ソガンホの「シュリ」とかやはり見たくなってきたなあ。今ビデオ屋韓国映画ナイナイ状態だと思うんで半年後みてみよう。ポンジュノの「母なる証明」「ほえる犬は噛まない」「ポンジュノアーリーワークス」とか見てえ~。

撮影も素晴らしいという評。見ればわかるの画面隅々。一画面で見渡せる地上地下模様。

この辺で予算どうたら話もわからんではない。

私の注目ポイントは、パクソダム嬢。
パクソダムがどうなるかだけでこの映画見た価値あり。ていうか完全に萌えたよね。

勿論あのセレブ受け代表のチョヨジュンに魅せられる方もわかります。
松嶋菜々子プラス富田靖子のような絶妙な美しさ。セレブのこだわり高級感満載で推しに弱いけどジャージャン麺。この麺作ってみたのツイートがわかる。旨そうだった。元フジテレビアナのなにがしさんにも似てます。チョヨジュン嬢!無論必見!

あと忘却してならない客演の2人のご婦人。チャンヘジン妻、アスリートさん。
お手伝いさん、イジョンウン。間違いない存在感。ソガンホを凌駕する力演!!

んでやっと私の萌え萌えパクソダム。彼女の結末の素晴らしさね!もうなんでだよおと胸が赤くなるよね。こういうサスペンスだからこの映画凄かったのよね。パクソダムの行く末にねーあーなんか胸元掴まれる感じが凄い。

ポンジュノのあいまいに感じてたサスペンス具合が、ある意味気持ちよく気持ち悪くなりました。

ポンジュノの「殺人の追憶」みた時になんかね、ボワアとした曖昧な感じがあってね。なんかフィンチャーのなりきれてない感みたいなね。「ゾディアック」みた時とおんなじで。なんかこう踏み込み足りない盛り上がりに。なんだなかなあーってずーっと思ってた。

それが、今回はちゃんとやりました。
サスペンス、殺傷みたいな!
その油、癖、こだわり完璧でした!
みたいな感じ。(正直ちっと長いと感じたが、ラスト付け足しもちょい引き延ばし間かんじたけど。)

無論本作の裏主人公のぼくちゃん、チェウシク。物語を進める裏主役。チェウシクの恋にハッとするあの感覚がすでに素晴らしい魅力だよね。

ラストも正直サスペンス特有のこうなるだろうを飛び越えて跳び蹴りする素晴らしさ!

あのシニカル、シンボリック過ぎる設定だが。オスカーよく受け入れたよね(笑)

私はパクソダム嬢が見たいのでブルーレイ欲しくなってきましたあ~(萌)

ちなみにインフル大映画。私が思うに。
韓国映画の「下女」(YouTubeにありとか、見てえ。)ヒッチコック「裏窓」「サイコ」森田芳光「家族ゲーム」とか。「死霊のはらわた」とか。「パニックルーム」「マネーピット」とか。

上がりすぎるハードルになったが、安定、順調な映画フリークを下地に持つポンジュノ監督!!
オスカーおめでとうございます!!!



さて
ポンジュノ監督が魅せる、半地下の家族。

偏見、斜めな見方せずに
素晴らしい韓国サスペンスファミリーオスカー!

ぜひ!体感してみてください!
力強くおすすめ致します!

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