ミッキン

るろうに剣心 最終章 The Finalのミッキンのレビュー・感想・評価

4.9
見終わって1時間経っても興奮が止まらない。

金と時間をかければ邦画でもここまで作れることを見事に証明。
圧倒的スケールのオープンセットを惜しげも無く爆破。ここまでやるか、と撮影現場が心配になるくらい危険なシーンが続く。
陰鬱なトーンと終始漂う緊迫感は『ダークナイト』にも通じるところがある(2作目のレビューでもおなじようなこと書いたかもしれない)。

スピード感ある殺陣をよりカッコよく見せる計算され尽くしたカメラワーク。
撮影監督の石坂拓郎氏はwikiによると高校時代に渡米してカリフォルニアの映画学校で学んでるんだね。しかも名脚本家・山田太一の息子らしい。とにかく才能に満ち溢れている。

今回の敵は新田真剣佑。もう最高すぎるキャスティングだ。声のトーン、感情表現、筋肉美と芸術的なアクション。これだけでお腹いっぱい。
さらに輪をかけて神木隆之介のあのシーンですよ。1号2号のダブルライダー揃い踏み的なカタルシス満載演出に思わず泣きそうになりました。

減点法でもこれといった粗も見当たらず、5点満点付けてもいいかなー、と、思ったが思いとどまった次第。
これを超える作品が出た時の為に取っておきます。