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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのmaroのレビュー・感想・評価

4.0
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:7/110
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
    映像:★★★★★
    音楽:★★★★★

女優オリヴィア・ワイルドの監督デビュー作品!
最高に笑えるし、涙ちょちょぎれるガールズ青春映画でメッチャ面白かった!!

みんな大好き下ネタ、ドラッグ、セックス、ゲロなど、若気の至り全開で、観てると元気出てくるわ!

アメリカ映画のこの振り切った青春感、パーティー感は、邦画では絶対表現できない陽気さと楽しさがあるよなー。

邦画では出てこない効果音やワードが惜しみなく使われていたり、コンドームに水入れて投げ合ったりと、本当にキャッキャしてて楽しそうだったw

がんばってがんばってキスまでいけるかいけないかの邦画と、「ヤッた?」とカジュアルに言っちゃう洋画の差は大きいね。

しかも、今回は単にはっちゃけるだけじゃなくて、淡い恋心、親友との対立、人を知ることの大切さなど、物語におけるテンションの浮き沈みのバランスがよかったんだよ!

だからこそ、笑えるところはすごく笑うし、こういう映画にしてはめずらしく泣けるところもあった。

また、主人公が女の子だから、てっきり「女の子って楽しいー!」って感じの映画かなと思ったんだけど、そうじゃないんだよね。

「自分たちの高校生活が間違っていたらどうするか」という軸があって、あくまでも「失われた時間を取り戻す」っていうことに焦点を当てていたから、“ヒト”よりも“コト”の方を大事にしたい映画なのかなって感じがした。

実際に、「女の子が卒業間近でパートナーになってくれる男の子を探すために奔走する」というお決まりパターンを回避するために、エイミーを同性愛者にしたそうなので。

内容からして主人公は男の子に置き換えられるとは思うけど、女の子がこういうことをしちゃうんだっていう新鮮さはあったし、その方が笑い的にも勢い的にも勝るような感覚はある。

最初は2人が忌み嫌っていたパーティー野郎たちも、話してみたら意外といい人たちだったりして、なんかね、年取ると人間に対する好き嫌いも増えてくるけど、やっぱりその人を知ろうとしなければ知ることはできないなっていうことをふと思った(それが難しいんだけどw)。

ちなみに、僕はジジというキャラクターがすごくお気に入りで。
神出鬼没でちょっと様子がおかしい言動がコミカルで笑えるんだけど、その役を務めたビリー・ロードって、『スター・ウォーズ』シリーズでレイア姫を務めた故キャリー・フィッシャーの娘なんだよね。

『スター・ウォーズ』ファンとしては感慨深い。
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