ギズモX

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリンのギズモXのレビュー・感想・評価

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まず最初に一つだけご報告を。
僕は年に一回の頻度で自分の通っている教会の会堂を使って映画鑑賞会を開いている。
(とは言っても、著作権法38条の範囲を越えない程度の小さな活動なんだけど)
数年間コロナで自粛していたが、今年10月30日にアレサフランクリンの伝記映画『リスペクト』と今作の前半部分を教会の人達と観たので、このレビューはその時の様子が入っています。

1972年1月にLAの教会で行われたソウルの女王アレサフランクリンの2日間にわたるゴスペルライブを収録したドキュメンタリー映画。
ライブの音源を収録したアルバムは300万枚以上の大ヒットを記録したものの、映画の方は映像と音声がシンクロできない技術的トラブルと権利問題で長らく未完となっていた。
しかし、現代の技術を駆使して遂に完成。
プロデューサーにはあのスパイクリーが携わっています。

スパイクリー監督のデヴィッドバーンによるライブ映画『アメリカンユートピア』は、機材を置かない空っぽのステージに楽器を抱えたパフォーマーが縦横無尽に動き回りながら演奏することによって、音楽、照明、パフォーマー、観客などあらゆるものが一体になっていく、規格外のライブコンサートを収録した作品だった。
そしてこの『アメイジンググレイス』も、ライブの収録を"教会での礼拝"という形で行っており、アレサフランクリンの原点であるゴスペルの真髄をダイレクトに味わえる、とても圧巻的な作品に仕上がっています。

とにかくライブパフォーマンスが素晴らしい作品なので、教会やゴスペルに興味がない人でも是非見て欲しい。
エネルギーがやばいから。これは。いやホントマジで。

映画鑑賞会をやる直前までは大丈夫だろうかと不安だったけど、最終的にはみんな両作品をとても高く評価してくれた。
一番重要なのが、アレサがライブの収録を教会の礼拝で行ったのと同じように、普段礼拝を捧げているこの場所でみんなで観たということだ。
(みんな『リスペクト』で既にお腹いっぱいな感じだったけど😅)
特に『アメイジンググレイス』は、自分達は社会に向けて何を発信いくのかというクリスチャンとしてのアイデンティティにも触れた時間だったと思う。
個人的に沢山の気付きを与えてくれた。
自分で言うのも何だけどやれてよかった。
とても感謝だ。

https://youtu.be/rW97dB7Q8YA
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