しちれゆ

ミアとホワイトライオン 奇跡の1300⽇のしちれゆのレビュー・感想・評価

3.8
『缶詰狩り』″ canned hunting″ ・・・
南アで多く行われている金持ちのための合法レジャー、観光客にハンティングさせ殺させるために動物を飼育する南アの農場主。突然変異の希少動物には一番高値が付き、中でもホワイトライオンの値段は別格だという。

クリスマスの日、ミアの父がホワイトライオンの赤ちゃんを連れて来た。チャーリーと名付けられたその赤ちゃんライオンとミアは深い愛情で結ばれるのだが…。
かつてその非道な商売に手を染めていたミアの父は借金苦から再び過ちを犯そうとする。
大人になったライオンは自分の背丈が人間と同じになると相手を襲うという。ミアとチャーリーは親友でい続けられるのか、という定型のストーリーに南アの社会問題である『缶詰狩り』を絡ませて進行する本作。『缶詰狩り』は別名トロフィー・ハンティングとも言われ南アフリカ経済を支えるものだそうです。
ミア役の少女とライオンは3年をかけて信頼関係を築き全てCG無しで撮影されたというのも驚き。ミアの勇気と愛情の物語をたくさんの人に見てほしいと思う。
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