ジェイD

ブラック・ウィドウのジェイDのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

さすが期待を裏切らないMCU!!アクション、家族愛、さらには女性のエンパワーメントをしっかり詰め込んだ、最後までのめり込んで楽しめるスパイ・アクションでした!エンドゲームを見返したくなる、ナターシャというキャラクターが好きになると同時に寂しくなる一作。

シビルウォー後、逃亡を続けるナターシャはある薬品を見つけたことからかつて自分を育てた組織レッドルームに狙われることに。さらに妹を含めたかつての家族まで合流。家族の形の先に待ち受ける運命とは?

序盤から飛行機にしがみついたり車を蹴散らす装甲車とのバイクチェイスもアリ、スマートなキャットファイトに超人同志の肉弾戦、最後には空中"落下"戦まである贅沢ぶり。多くあるアクション大作へのオマージュを隠すことなくできる限りやってくよ!という意気込みすら感じられて最高でした。

また今作はナターシャがなぜエンドゲームであの決断をしたのか?というところに家族の形をテーマとして描いていたのが興味深い。家族なんて無縁と思っていた彼女が擬似家族を通してやはり家族は一緒にいるべき、アベンジャーズは団結するべきだという考えに至るのもさすがの一言。

家族といえば新キャラ、妹のエレーナがマジで良いキャラでした!もっと彼女の活躍が見たいです。そして彼女のおかげで、ブラック・ウィドウではなく「ナターシャ・ロマノフ」を掘り下げることが出来ていたのが良かったです。生意気でナターシャに張り合って話せる存在。ヒーロースピーチにヒーロー着地(膝に悪い)をイジリながら本当の姉さんはどんな人だっけ?と語ってくれる。
父母も最初はギスギスで無神経で自分本位だし信用し切れない。でも徐々に家族の形を取り戻し最後は団結。これが素晴らしい。

で今回のメインヴィランのドレイコフなんだけど、本当にゲスでキモくて何の象徴かわかりやすい敵で不快度マックスでした笑 オープニングからレッドルームという組織エグ過ぎるし怖っ…と思ってましたが奴がまあ魅力の無い野郎だったので、その対策含めナターシャの活躍にスカッとしました。女性を、モノ扱いしコントロールすることで世界を統治するとか…うわぁ…。
同時に世界中にウィドウがいるというMCUの世界において今作で女性のエンパワーメントのテーマをもう一度扱ったことに納得が行きました。

改めてナターシャって暗殺者でありながら、助けるべき人は誰一人として死なせない、必要なら自分が盾になってでも立ち向かう、という圧倒的な覚悟を持ったキャラだったのだなと思いました。エレーナが自己犠牲を選ぶシーンがありましたが、すぐさま飛んで助けに行きましたもんね。エンドゲームでアベンジャーズが再び一つになったのも、そしてサノスを倒すに至ったのもそんな彼女がいないとなし得なかったのだと。よりブラックウィドウが好きになれる映画です。


以下もうちょっとネタバレ↓










オルガキュリレンコ出るなら言っといてよね!!笑 まさかのタスクマスターの正体。スリムなスタイルにしっかりした装備、フルフェイスマスクonフードがSWep7のカイロ・レンのようでカッコ良かったです。かつてボンドガールを演じた人が、父親に良いように洗脳され最後には解放されるというキャラを演じたのが面白かったです。アントニアは救われましたが、タスクマスターというキャラクターをもうちょっと見たいかなとは思いました。あのマスクまた悪い奴が拾ったりしませんかね…笑

あとD+のドラマバキ翼からヴァル出てきましたね。エレーナをそそのかして、何をしでかすのでしょうかねぇ…。

先行き不安ですね、クリントさん。
ジェイD

ジェイD