KOUSAKA

リトル・ジョーのKOUSAKAのレビュー・感想・評価

リトル・ジョー(2019年製作の映画)
4.0
完全に植物が主役の映画。それがまず珍しい‼️

一時期ベランダ園芸に凝ったことがあって、植物の神秘性や機能性に何度も感銘を受けた経験があるので、この映画は非常に前のめりな状態で鑑賞しました。

まず他では見たことないようなオープニングシーンで心を掴まれました。このオープニングを見ただけで、この作品は当たりやと確信しました。

そして、登場人物たちが「何を考えてるのか」「何を企んでるのか」が、終始分からん感じがジト~っと続いていく演出が良かったです。微妙な気まずい空気感を作り出すのもホントにうまい。

あと「子離れ」問題は、自分も子供を持つ親の身として共感できるところが多かったです。息子ジョーが可愛い彼女を家に連れてきたりした時の、あの感じ😆

親は息子との事をまだまだ子供だと思ってるから、息子が新しい一歩を踏み出し始めた姿をまざまざと見せつけられた時の違和感というかドキドキする感じというか。頭では理解しよう、理解しなければと思っていても、心ではまだ受け付けられない感じなんですよね、きっと😌

自分は男親で子供も男の子なので、「子離れ」に苦労したわけでは全然ありませんが、もしウチの子供が女の子で、初めて家に彼氏を連れてきたところに出くわしたとしたら・・・きっと平常心ではいられないはず😵だからアリスの気持ち、わかるよ‼️

あとこの映画の見どころ(聴きどころ)の一つは「音楽」でしょう。いわゆる西洋人たちが登場する映画なのに、ほぼ全編、尺八や琴などの和楽器を使った日本的なメロディが炸裂するアヴァンギャルドミュージック‼️このミスマッチ感が醸し出す空気感は、他では見たことがないワンアンドオンリーの魅力です。普通に音がカッコいいので、これは絶対にスクリーンで体感した方が良いです‼️
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