このレビューはネタバレを含みます
オオカミと7匹の子ヤギの物語。
もうすでに狼に食べられて消化されかかっているところから始まる。
母ヤギはオオカミの腹を裂いて子ヤギを助け出すのだが、長男のトルクだけ、いくら探しても見当たらない。
子ヤギたちが家に帰っていると、そこへトルクが帰ってくるのだが、どうも様子がおかしい。ほんとにトルクなのか、子ヤギたちは疑い始める…
オオカミは子供に虐待を繰り返す親のメタファーか。
そうならば、子ヤギたちの姿が、消化されかかって、ただれているのは虐待を受けた心と体の傷を表しているのだろうか。
柔らかいフェルトで残酷なお話を、うまく表現した作品でした。