最近は伝記物の映画が多い。聞いたこともないような人やら有名スターやら幅広いね。トンでる方や私生活が乱れてる方が多かったり、だから知らなくても面白かったり。そんな中のこの映画、その名を知らない人は滅多に居ないが、どんな人だったかを知る人も滅多に居なそうな、あまりにも古い人であまりにも有名な、シェイクスピアさん!彼が引退して家族の元に戻った後の晩年の約3年間を描いている。
どう考えても退屈そうな話だな…と思いつつ観始めたら、もうすっかり引き込まれてどっぷりハマった!
先ずはその映像の美しさ✨決して派手ではなく時代的にもむしろ暗い。そのダークな画が、蝋燭を灯した部屋の、その静かな庭の池の、黒と白と、昼と夜と、そのコントラストの何と綺麗なことよ💕カメラの上手さ。そこから撮るんかーい!という個性的な溜息出る上手さ。いや、カメラ詳しくもないけど、あぁいいなあと感性だけで思う。
シェイクスピアを演じるのはケネス・ブラナー。イギリスではシェイクスピア俳優として有名で、ローレンス・オリヴィエの再来と呼ばれているそうな。そのケネブラが自らの年齢と重ね合わせるかのように、ピー(シェイクスピアを勝手に略・略し過ぎ?)の晩年の姿を演じてる。そして監督・製作も兼ねていて、その気合いの入りっぷりを感じるほど、セリフも演技も凄いんよ👍
引退して亡き長男の為に自宅の庭を造るのだけど、それは庭と共に家族を取り戻す物語でもある。それは出張や単身赴任してばかりだったサラリーマンが定年退職した後に、家族との距離を感じる、というよくあることのようで、特別な話ではない所がまた良い。シェイクスピアという特殊な天才特有の物語ではないのだ。
奥さん役はジュディ・デンチ。いくら年上姉さん女房と言っても、ジュデンは年が行き過ぎのような…。でも、母としての毅然とした、子供を守る、その強さと決意の表れ、流石の演技力に、ジュデンで良かったと思う、迫力に脱帽す。まいった🙇♀️
そしてもう1人。ピーのパトロンの伯爵役にイアン・マッケランのお出ましだい!彼もイギリスのシェイクスピア劇の常連、ジュデン同様この役にはやや年が行き過ぎだが、もう、ケネブラとの2人のシーンは圧倒されっぱなし。私生活ではゲイであるイアン、この役もピーとの関係の怪しさが…。ラストのセリフも渋い!まいった🙇♀️ジジババ応援クラブ員冥利に尽きる!
ピーが留守の間の子供たちの苦悩や、それを支えて来た奥さんの複雑な心の内。ピーは段々と家族を取り戻していく。
娘2人の其々の生き方も、この時代ゆえに苦しい。
最初は地味な始まりだが、この物語を最後まで観ないではいられない。
タイトルである『All Is True』全て真実、は何を意味するか?本当の話だから?途中で出て来る青年の言葉と重ねて観ると面白い。
ラストの家族からの贈る言葉がまた素晴らしく、紙に書いて壁に貼ろうかと思ってるよん😆
あ~素敵な作品でシビレタ😍
ケネブラ、ポアロはダメだけど、シェイクスピアは素晴らしく、カブが上がったわ⤴️
※おやつは、六花亭の夏限定のお菓子、『夏見舞』梅とリンゴのゼリーだけど、すごく美味しい!食べ終わってからまた六花亭に行き、6個買い占めて来た!半分は冷凍してみた。紅茶とも合う!
※夕飯は、今日は外食の中華ランチで胃が重く、私は食べず。家族のために適当料理。市場で購入の鮭を焼き、冷凍里芋と鶏肉の煮物。かま栄で購入のパンロールとねぎかま。しじみの味噌汁。デザートに地元産スイカ。超甘かった。札幌の連日猛暑で甘くなったんだって。