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プライベート・ライアンのliamのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
3.8

監督は「アミスタッド」のスティーヴン・スピルバーグ。主演は「ユー・ガット・メール」のトム・ハンクス。他に「レリック」のトム・サイズモア、「ノー・ルッキング・バック」のエドワード・バーンズ、「エネミー・オブ・アメリカ」のバリー・ペッパーなどが出演。

1944年6月。ノルマンディ上陸作戦は成功に終わったものの、激戦に次ぐ激戦は多くの死傷者を出していた。そんな中、オマハビーチでの攻防を生き延びたミラー大尉に、落下傘兵ライアン二等兵を戦場から救出せよという命令が下された。彼には3人の兄がいたが、全員が死亡。兄弟全てを戦死させる訳に行かないと考えた軍上層部の決定であった。ミラーは中隊から7人の兵士を選び出し、生死も定かでないライアン二等兵を探すために戦場へと出発する。

久々に観たくなって鑑賞。
誰でもが言う通り、冒頭の上陸シーンは本当凄い。
まるで戦場に自分がいるかのようなカメラワークだった。
退役軍人がこれを見て足りないのは匂いだけと言ったというがそれぐらいリアルなんだろう。
常に銃が頭上を飛び交い、足を失ったり、内臓が飛び出ている人がそこら辺に転がっている状況。まさに極限の状態。
銃声も本物を使っているというので、実際に戦場に行くとあんなシーンが山ほどでてくるんだろう。

最後の戦いもかなり緊迫感があり、なにがあるか最後まで分からない。
ライアンもあの状況で1人でノコノコ帰ることはできないし、複雑な気持ちだろう。そんな中全員で戦う決断をしたのはアメリカ的。

登場人物も戦争ものによくでてくる男らしい人ばかりで良い。
その中にアパムのような戦争慣れしていない人を登場させることによって、更に引き立てられている。
あとライベンが個人的には好き。
生き残ってくれて良かった。

マット・デイモン演じるライアンは後半まででてこない。ライアンは田舎育ちの普通の青年なんだけど、その素朴さをマット・デイモンは上手く演じている。

リアルな戦争を感じることができる映画。
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