ぐっさん

カイジ ファイナルゲームのぐっさんのレビュー・感想・評価

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)
4.9
2020/1/10ユナイテッドシネマ札幌にて鑑賞。
2020年1発目のレビューでございます。本年もよろしくお願いいたします。
本年も相も変わらず言いたいことを言う文章は長いけど中身はペラペラのレビューにお付き合いいただきたいと思います。

 さて、2020年も劇場公開期待作品が満載でございますが、スタートとして私も大好きですがシリーズ最終章となるこの作品をチョイスさせていただきました。

 もう皆さんご存じの藤原竜也さん(最近この役どころのモノマネをする芸人さんもいますがやっぱ本物は最高!!)が演じる伊藤カイジが知恵と運を武器にギャンブルで敵と戦っていく人気同名コミック日本実写版が残念ながら今回の作品で最終章を迎えてしまいました。
 「原作のどこをやるの?」と最初は思うかもしれませんが今回はなんと原作者も脚本に参加した完全オリジナルストーリー。

ズバリ言って
今までの中で一番面白い!!

 私はストーリーを通して鑑賞する人に伝えたいメッセージ性が強い作品も好きなほうであり、カイジという主人公を通して2020年のあのイベント後に起こりえるだろういやもうすでに起こり始めている日本の姿が描かれていて、この状況でも必死でギリギリに戦って生活している貧しい人とその姿をあざ笑うかのように権力をもつ富裕層の人のリアリティのある登場人物の描き方も良かったし、ストーリーが展開されていく中での伏線が後半にこうなっていくという展開もグッドでした。
 シリーズすべてそうですが権力をもつ富裕層の人間が主催するギャンブルゲームにカイジをリーダーに貧しい人間だけども立ち向かっていく姿は爽快感があって毎回楽しませてもらっていますが、今回は今までのシリーズの中では1つのゲームにをじっくり描かれていて裏切りなどのギリギリまでの攻防戦はすごかったし、さらに貧富の差の問題などリアルな日本の現状がセリフでも強く(特に吉田鋼太郎さんは強烈)描かれていて、その不利な状況下でも立ち向かっていくところはすごく面白かったです。

 今回は、完全オリジナルの4つのゲームが登場します(詳しく話すと長くなるので本編を観て確認してね。)どのゲームもすごいですが、とくにメインとなるのが「最後の審判~人間秤~」です。今回の敵の一人である黒崎役の吉田鋼太郎さんとの攻防戦は最後までハラハラドキドキでどっちが勝つかわからない展開は楽しかったし1つの舞台劇を見せられているかのような展開はのめり込めましたねぇ(もしドラマでやっていたらいいところで来週へ続くみたいな展開になっていきそうなぐらいのめり込んでしまいました。)

 もうとにかく言いたいことは山ほどあるけど、やっぱさすがカイジと言えるほどのストーリー展開、そして2020年後に起こりえるであろう日本のリアルな世界観、各キャラの名セリフ名言にも注目していただきたいです。

 最終章になりますが、カイジシリーズはオリジナル作品として継続していただきたいです。関係者の皆様ぜひご検討をよろしくお願いいたします。
ぐっさん

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