maki

カセットテープ・ダイアリーズのmakiのレビュー・感想・評価

3.6
1980 年代、サッチャー&レーガン政権下の新自由主義の広がりや労働者のストライキ・移民排斥といった社会不安の情勢を扱いつつ(まさに現在に続く社会の課題の始まりの時代)も、音楽には、ブルース・スプリングスティーンには、人種や宗教、国境などを超えて共有できるものとしての力強さがある!という、ポジティブなパワーを感じる映画。
現実は、映画みたいに単純な話ではない…にしても、ミュージカルのような演出や動く歌詞のグラフィックとか、その一筋の光に出会えた高揚感が、楽しげに描かれている。

私みたいに、曲を聞いても歌詞が頭に入ってこないタイプの人間には、こういう映画はわかりやすい。そして、到底獲得できない感覚だなと思う。(たとえ後で歌詞を読んだとしても、この感覚がなかなか得られない)
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