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新解釈・三國志のサンタのレビュー・感想・評価

新解釈・三國志(2020年製作の映画)
3.2
「新解釈・三國志」

“みんながこれを待っていた?“

中国の有名な歴史『三国志』。
蜀の劉備。魏の曹操。呉の孫権。
中華統一をめぐり、この三国が争っていた。
世の中に、民の平穏を願い、後に英雄と呼ばれるようになる、劉備が立ち上がる。時はやがて伝説の『赤壁の戦い』へと流れていく。
そんな激動の世の中を描いた『三国志』を物語に、わかりやすく小説📖にした『三国志演義』が原作。
しかし、福田雄一さんがさらにわかりやすく、おもしろく仕上げたのが、今作『新解釈・三国志』。
福田雄一さんの作品だと『勇者ヨシヒコと魔王の城』や『50回目のファーストキス』が好きです🥰
今作も福田雄一さんがお得意とするお笑いがふんだんに盛り込まれていたと思います。しかし、お笑いが本編を凌駕する勢いで描かれているので、最後らへんは少し飽きましたね。
後は全体的に物語が薄っぺらいなと思います。今作は主に『桃園の誓い』から『黄巾の乱』、『董卓暗殺』、そして『赤壁の戦い』へと物語が進んでいくという、ふつうにつくれば、中身の濃い、アクション映画か何かができると思うのですが、いかんせんお笑いの部分が強調しているため、ずっとだらだらと、特に大きな盛り上がりもないまま、『赤壁の戦い』も肝心のアクション場面が一瞬しかなく、笑っただけで気づけば物語は終わっている。
これがテレビ映画だったり、ドラマスペシャルだったり、おうちで旧作:150円くらいで鑑賞できるなら、楽しく見れますが、音響🔊や映像🎥を重視している映画館で鑑賞していると肩透かしが否めないと思います。
僕は最近、どんよりとした気持ちでいたので、少しでも笑って心が晴れたので、良かったなと思います🌟
諸葛亮孔明と周瑜との斬首の下りが一番おもしろかったです(笑)
主演の劉備を演じたのは『水曜どうでしょう』や『真田丸』、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』などの大泉洋さん。
シリアスからコメディから感動系まで、様々な役を演じることができる俳優さんですね。
バラエティ番組に出演しているときもトークがうまくて、おもしろいんですよね🤣
他にも、『鎌倉殿の13人』の小栗旬さんや『全裸監督』の山田孝之さん、『今日から俺は!!』の賀来賢人さんなど、人気な俳優さんたちから、福田雄一作品といえばのムロツヨシさんも登場😉
ムロツヨシさんはなんとびっくり『三国志』の天才軍師の諸葛亮孔明を演じており、劉備の大泉洋さんとボケとツッコミのようなコンビみたいでした😄
最後に、『三国志』を全く知らない、わからない、という方たちのためにつくった入門編のような映画『新解釈・三國志』。
『赤壁の戦い』を目的に鑑賞したい方は、日本で興行収入約100億円と大ヒットしたジョン・ウーさんの『レッドクリフ(Red Cliff)』おすすめです。
また、『三国志』の時代よりもかなり前の時代ですが、アクション重視で鑑賞したい方には、2019年に公開された、日本の実写化作品『キングダム』がおすすめです。
そのため、この上位2作品のような映画ではなく、あくまでも今作は、徹底的に緩くして、そこに笑いと小ネタ、解説を入れた、初心者にやさしい映画なのです😊
物語も薄めで、壮大な歴史を想像せず、福田雄一さんの新解釈として、お笑い映画として楽しんでください(笑)
では、今日はここまで。
明日は英検があるので、みなさんおやすみなさい😴
『三国志』が好きな方や、たくさん笑いたい方、福田雄一さんの映画が好きな方はおすすめ‼️

〜あらすじ〜
今からおよそ1800年前、後漢王朝滅亡後の中国では、魏・蜀・呉の三国が分立していた。乱世の時代、蜀の武将である劉備が多くの配下を従え人々の平和のために立ち上がる。諸国の武将たちがしのぎを削る中、天下統一を成し遂げるべく南下してきた曹操率いる魏軍80万を、劉備と孫権率いる蜀・呉の連合軍3万が迎え撃つ「赤壁の戦い」が起きるが...。

2022-04⚔
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