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架空OL日記のalmosteverydayのレビュー・感想・評価

架空OL日記(2020年製作の映画)
3.5
ドラマ版未見どころか原作すら読んだことがない、にもかかわらずじわじわ笑いがこみ上げてきて上映時間があっという間でした。このままずっと観続けていたかった。

全体的に光量の多い、ふわりと白っぽい清潔感に満ちた映像はどこにでもある日常を映し出しているようでありながら現実味を欠くファンタジー感を醸し出していて、冷静になってよく見てみれば違和感しかないはずのそのまんますぎるバカリズムが不思議にスッと馴染んで見えました。エンドロールのスマホ撮影風動画がやけに生々しい質感に感じられたのはこのギャップのせいでしょうか。キャストは全員キャラが立ってて、特に臼田あさ美演じる小峰様が抜群によかった。

突っ込みどころをひとつだけ挙げるとすれば、11月の朝6時30分があんなに明るいわけないだろ?ってところが気になって仕方ありませんでした。実家暮らしのバカリズムの家族が一切登場しないのも不穏っちゃ不穏ですけど、そういうリアルを極力省くことであの架空の世界をキープしているのだとしたら相当ギリギリのバランスを狙ってきてるんじゃないかって気もします。そこらへん、ラストでもうちょっと上手く回収してくれても良かったかもしれない。
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