生酒冷造

残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合うの生酒冷造のレビュー・感想・評価

2.1
アイドルを使ったB級ホラー映画撮影のため、メイクアップ担当として雇われる主人公。ドタバタな撮影の控室では悲喜こもごもなアイドル達の素顔があった。。

ワンシチュエーション・ホラーならぬワンシチュエーション・ドラマ。
箱庭のような個室だけで映画を作るのは意欲的です。

ただ、映画というより、舞台芝居のような持ち味なので、登場人物が入れ代わり部屋から退場しては繰り広げる会話劇。。
役者業界あるあるを盛り込みたいがゆえに、説得力をもたらすには少々愚痴っぽく、フヤケ気味。
出てる役者の力量がモロ出来を左右してますね。
また、舞台裏では映画を撮る作業が進んでる設定ですが、そういう空気感ゼロです。
はっきり言えば浮いてます。
エンディングで、(嘘とはいえ)撮影されて完成されたホラー映画のシーンを流してもらったら、虚構芝居にリアリティが嗅ぎとれたもしれません。

けど、こういう割り切り映画として眺めるには楽しました。
生酒冷造

生酒冷造