フォローしてる方々のレビューや予告が気になっていたし、予定が急に変わった為、ちょうどいい時間の上映があった映画館へ。ほぼ20年以上ぶりの場所。しかし、上映間が少な過ぎるし、この池袋ではお客さんも少ないなぁ。でも、すくないからか、同列の女子ふたりの楽しそうな反応が微笑ましい。でもちろん、こちらもかなり楽しませてもらった。ほんと、めっちゃ面白い‼️
会社に恨みをもった科学者がその会社の社屋下で猛毒ガスを噴射するタンクローリーを設置。そのガスが町中を覆い、上階へ逃げる人々や移動する人々で街がパニックの中、宴会場のビルに残されたニートのヨンナムと式場の職員、ウィジュが屋上に残され、高層ビル間の移動や助けを求める方法に苦心しながら、希望を捨てずにサバイバルに奮闘するさまを描く。
昼日中に公園の鉄棒で無駄に腕力を鍛えるヨンナムやその家族とのトホホなやりとり、そして母の古希のお祝い（異様なまでのはしゃぎぶり、歌い、踊り、食べ、競って母をおんぶとか、過剰でとっても可笑しい）の、老若男女入り乱れたドタバタなコメディー演出から一転、絶体絶命のパニックに襲われるヨンナムたち。自分中心ならもっと早くに楽に助けのチャンスを逃し、助かる道へのハードルが一気に上がってゆく。
高所恐怖症な私でなくともやヒヤヒヤするビル間の移動のスリリングな場面が何度もやってくるし、そこはシリアスながら、端々に小ネタを差し込んでくるチョ・ジョンソクの個性と、美人なのにどこかユーモラスな味を出すのがうまいウィジュに扮するユナの垢抜けた存在感が双方ともに素晴らしい‼️
都会の街を襲うテロやそれにどう立ち向かうか、というテーマは、今や世界中どの国にも突きつけられているもの。テロではないが、セウォル号以降の韓国では、この自力サバイバルというのが切実なのかも、と思った次第。あくまでもエンタメだけれど、思わずジンとくる場面もあり、いろんな感情総動員で観ることを要求してくる、吸引力の強い作品。観た後の爽快感が凄い。若くて美しい女の子が懸命に頑張ったり、ダメ男を蹴っ飛ばすのって最高❗️ すっかりユナちゃんに魅入られました。
