【音楽の神様の前で】
実質的に世界初の女性指揮者となったアントニア・ブリコの半生を映画化した作品です。
どちらかと言うと、音楽的な部分よりも男女差別との戦いに重点が置かれています。
時代の事実と言ってしまえばそれまでなのですが、恐らく彼女にとって、指揮者として活動することは、男女が差別される現実と戦うことと同じ意味だったのではないでしょうか?
作中では、かのメンゲルベルクが登場したり、ラプソディー・イン・ブルーが新作として登場します。クラシックファンとしてはこの辺りも楽しめる要素だと思います。
また、アントニア・ブリコを演じている女優さんの目力が良い感じで、意思の強さや凛々しさがひしひしと伝わってきました。