カツマ

ANIMAのカツマのレビュー・感想・評価

ANIMA(2019年製作の映画)
3.6
今年のフジロックにも出演するトム・ヨークが突如として新作『ANIMA』を発表!それに付随する形でポール・トーマス・アンダーソン(PTA)が監督したMVがNetflixで配信された。PTAといえばレディオヘッドのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドの音楽を毎回のように自身の作品で起用しており、レディオヘッド人脈との繋がりはすでに強固なものを感じさせる。
対するトムも今年公開された『サスペリア』のサントラを担当していたりと、映画業界へも積極的に関わってきていて、このタイミングでの二人のクロスオーバーは必然と言えたのかもしれない。

そんなトムとPTAのコラボが実現したこのMVは15分ほどの尺に三曲の新曲がまとめられ、セリフはなく、コンテンポラリーダンスをアートに模したかのような面妖でSF的な世界観を創出。トム自身が主演となり、『Lotus Flower』でも見せた幽霊舞踊の発展系とも呼べそうなダンスを披露してみせている。

〜あとがきと感想〜

映画ではなく、ミュージックビデオですが、PTA作品ということで映画好きにも十分にオススメできる映像世界が堪能できます。もちろんレディオヘッドやトムヨークが好きな方には必見の内容。トムも随分老けましたが、未だに音楽と芸術へのバイタリティは衰え知らず。劇中では白目を剥くトムが見れますので、相変わらずの奇人具合には変わらぬ彼のスタイルが貫かれているようにも感じますね。

さて、今年のフジロック。トムの新譜があまりに素晴らしいせいで少し迷ってきました。ケミカル・ブラザーズ一択のつもりが、トムもやはり見たい。いや、しかし、ケミカルか、、うーん、タイムテーブルが出たらまた頭を悩ますことになりそうな予感がします(笑)
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