Melko

観覧車のMelkoのレビュー・感想・評価

観覧車(2018年製作の映画)
3.7
セリフのないショーフィルム12分ちょい。

すごい時代になったよなぁ。
ビッグネームな会社にいなくても、実写と間違えそうなクオリティの画を作り出す事ができるのだから。

前から気になってて、やっとこさ鑑賞。
ダークファンタジーと聞いて見て、いやいや雰囲気がしっかりバッチリ恐いことにビビりつつ、後半まさかの展開に、怯えた心が洗われるようでした。

お父さん亡くしたのかな、男の子。
一緒に作ってた観覧車。最後のピースが上手くハマらない。バリーン!と壊れる観覧車。やる気をなくし意気消沈の男の子。
ただでさえ落ち込んでるのに、何故か暗闇の中を超おどろおどろしいクリーチャー数体に追いかけられることに…
だが、クリーチャー達が迫りくるのには理由があって…?

小さい子はトラウマ必須なガチ怖ビジュアルのクリーチャー達。
まんまデルトロ作品に出てきそうな、目がない、背中裂けてる、爪長い…等、シンプルな怖さが山盛り。泣いちゃうよ。笑
が、魅力的なそのクリーチャー達のビジュアルが、悲しいかな舞台が真っ暗闇のため、ほとんど見えない。惜しい…

そんななかなかの気迫溢れるクリーチャー達の強めの攻めからの、ラストのギャップ。
クリーチャー達は、男の子の心の闇や弱さだったのかな。成仏するかのように、役目を終えた彼らは、祈るようにして消えていく。

これは子供はちんぷんかんぷんなのでは。
大人になれば味わいが分かる作品なのかも。
Melko

Melko