TakashiM

アルプススタンドのはしの方のTakashiMのレビュー・感想・評価

3.9
野球ドラマでもなく、それどころか野球のシーンが一つも出てこない。
ほぼ「アルプススタンドのはしの方」を舞台としたワンシチュエーション映画。

前半は少しダレてしまったが、観終わってみれば青春ノスタルジー味濃い目の、素敵な映画だった。

最初の30分は、高校男子女子のダラダラとした会話が延々と続く。
どの子が主役なのか脇役なのかもよくわからず、ただひたすら、ほぼ中身のない日常会話を眺めていることになる。

会話が続くに連れて、ようやく少しずつ人間関係が見え始め、登場人物それぞれにキャラ色が出てくる。

そうなってくると雑談のような会話も、聞いていて楽しくなってくる。
で、こんな人いたわーとか、その気持ち甘酸っぱいわーとか。
まさに、ザ・ノスタルジー。


「しょうがない」ことは、本当に「しょうがない」で済ませることはできるのか?済ませてしまってよいのか?
という点で悩むシーンがある。
諦めることは簡単、でもほんとにそれで良いの?
しょうがない、とは頭で判っていても、切り替えて次へ進むことができない。。

わかるーわかるよー!

大事なのは友達との関係性だったり、片思いのあの人にどう思われるかだったり。。
そんな繊細で複雑な要素が絡んでいっぱい悩むことになるよねえー!
人生一度しか無い、高校時代。この時期は、やりたいこと見つけてどんどんやってみて、その中で考えて悩むこと自体が、大事なんだよなーーー


オッサンより。
TakashiM

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