ゆめちん

トスカーナの幸せレシピのゆめちんのレビュー・感想・評価

トスカーナの幸せレシピ(2018年製作の映画)
4.0
トスカーナの幸せレシピ

🇮🇹イタリアの魅力がたくさん詰まった陽気なヒューマンコメディー。イタリア料理に味覚を刺激されながら、終映ぎりぎりに駆け込みで鑑賞いたしました。

超一流シェフのアルトゥーロは、暴力事件を起こし、更生のための社会奉仕の一環で、アスペルガー症候群の若者たちに料理を教えることに。そこで "絶対味覚" を持つ青年グイドと出会い、彼に付き添って "若手料理人コンテスト" に行くことに。

ロードムービー風の作りや、生徒が障害を抱えていたり、先生と生徒がコンテストを通じて共に成長するところなど、先日観た “マイ・ビューティフル・デイズ” と酷似していましたが、今作の方が観ていてよりホッコリする作品に感じました。

トスカーナの美しい風景の中、そこまでの旅の珍道中や、アルトゥーロとグイドのチグハグな会話が、ユーモアたっぷりに綴られ、笑いを誘うところも多く楽しめました。

料理の腕は確かだが不器用なアルトゥーロの才能と、アスペルガー症候群を患うグイドの純粋な心が、理解し合いながら上手く融合していく過程が心温まり、優しい気持ちにさせてくれました。

グイドの料理や恋に直向で一生懸命な姿は、観ていて好感持てますし、コンテストでは最後まで自分の味覚に自信を持ち、ノーを突きつけるシーンには拍手を贈りたくなります。

そんなグイド役のルイジ・フェデーが、アスペルガー症候群を患う青年の喜怒哀楽を巧みに表現し、難しい役柄を見事に演じたと思います。

コンテストから1年後のアルトゥーロの選択は、“サン・ドナート園” の若者に笑顔を与えるもので、いい余韻が残り大満足でした。

コンテストで作った“ティンバッロ”というイタリア料理のパスタ、その地方により色々種類があるみたいで、ぜひ食べてみたいですが、ココアパウダーは掛けないかな😅💦
ゆめちん

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