気象学者のジェームスと、操縦士アメリアの壮絶な空の世界に感動しました。
空から眺めるロンドンの景色は穏やかで、とても美しく、雲の中から浮かぶ気球は一枚の写真を切り取ったかのように感じました。
気球での空の旅は予測不能な出来事が起こり、自然の怖さを感じました。
そして、昆虫が気球に乗って移動する様子も紙吹雪が舞っているようで信じられない世界で、雲の上の地平線の尊さは壮観でした。
より高く飛ぶために、困難を乗り越えてきた二人。気球から見える空には星が瞬いていて、『空は開かれている』という言葉がしっくりきました。
気象データを集め、科学の進歩の為にもっと高く登りたいジェームスと、命の心配をする操縦士アメリアの二人の考えの違いから生じる葛藤や、寒さと低酸素症に陥るジェームスの緊迫した状態に観ていて不安になる場面も。
命懸けの下降場面は強烈な風の音と雲の世界で、アメリアの勇気ある行動に、観ていてハラハラしました。
フェリシティ・ジョーンズは自立した女性のイメージで、エディ・レッドメインは信念を貫くという役柄がとても似合う良い俳優さん達だなと感じました。
