けーすけ

ザ・ハントのけーすけのレビュー・感想・評価

ザ・ハント(2020年製作の映画)
3.8
何者かに連れ去られ、森の中で目覚めた男女たち。訳が分からないまま彼らは突如銃撃を受ける。一体誰が、何の目的で・・・





あまり期待せずに観たのですが、個人的にはめっちゃ楽しめました!
ホラー、アクション・スリラーのくくりですが、突如のビビらせは無いので苦手な人でも観られると思います。でも銃殺、爆殺、頭バーンに血がブッシャー!と、人体損壊の描写はこれでもか!って感じのめっちゃグロなのでそれが苦手な人はご注意を。

流血、大量殺人、痛々しいのが好きな人は何も知らずに観た方が楽しめると思います。
以下感想。





ジャケ写にも『これは“人間狩り”アクションです。』とあるように、タイトルそのまんま。冒頭のプライベートジェット機と思われる飛行機の中で金持ちそうな人たちが談笑する中、目覚めてはいけない人物が起きてしまった出来事からも「ああ、悪趣味なハンティングの話か…」と読めてしまいます。


そして始まる“狩り”。前述通り初っ端から惨殺しまくり。「こいつが主人公かな?」って思わせる人たちが続々と死んでいく。笑
死に方も痛々しいし、どこから何で狙われてるかわからない恐怖はあるものの、あまりにサクサク殺されていくのでちょっと笑えてしまいました。


そんなハンティングから命からがら逃げだした人たちの中に真の主人公・クリスタルが、、、。
そこから先の「こいつも首謀者の一味じゃないか?」という怪しい人物が次々と出てくる疑心暗鬼な展開も美味しいし、クリスタルの活躍もかっこいい。


また、単純に人間狩りだけではなく、根底に上流階級である富裕層のリベラル派と保守派の対立というきっかけがあったのも今っぽくて面白かったところ。(とはいえ人間狩りってのは思考としてぶっ飛び過ぎではあるけれど)
序盤に出てくるシャンパンの話や、途中クリスタルが語るウサギとカメの話なども、わかりやすく皮肉が効いているのでご注目。



人間狩りという描写としては映画でよくある感じかもですが、主人公の活躍や、かなり痛々しい終盤のバトルシーンは見てて「イタタタタ…!」「ああ!痛いーっ!!」と一人叫び続けるくらいに気合いが入ったものとなってました。

クリスタル役のベティ・ギルピンのスタイルの良さとかっこよさ、敵役の一人であるヒラリー・スワンクとのバトルはただハラハラさせられるだけではなく、笑いも絡めてあり見ものです。


90分とテンポもよくて観やすい時間で最後まで楽しめた作品でした。いや~、ブラムハウス制作の映画はほんと凄いな…!



2021/04/30(金) TSUTAYA DISCAS定額レンタルにて鑑賞。
[2021-040]
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