「その中心にはいつも一人の男がいる」
MCUフェイズ4作品。世界を影から動かしてきた組織テン・リングス。その総帥の息子シャン・チーは自らの運命を見出すか?
マーベルシリーズぽくないチャイナ感溢れる作品。ブラックパンサーと合わせてマイノリティ枠消化か。
役者陣が中国系ということで初めて見る人が多いけれど、パッと見ザ・美形は両親くらいか。マイノリティが主役、ルッキズムはノーな時代となると美しくないマイノリティをキャストすることになるパラドックス。うーむ。
思ってた以上にアクション。それがチャイニーズに期待されてること。かつての「グリーン・ディスティニー」みたいなワイヤー感。狭いバス内はジャッキー・チェン的。
戦闘のエフェクトなんかはマーベル。雰囲気はドクター・ストレンジと似てる、と思ったらウォンがカメオ出演。
一方でお話は緻密ではなかったり、東アジア観は稚拙な感じも。お父さん短絡的過ぎるし、テンリングスとター・ロー両陣営とも修行シーンはちょっと笑ってしまう。
構成に特筆することはないけれど、初顔見せなので序盤のセットアップに45分ほど。ちょいちょいアクションしつつ対決の意を固める中盤。終盤のアクションにはかなり力が入っている。
マーベルクオリティな映像の質の高さなんだけど、キャラクターやストーリーをあまり好きになれなかったなと。
なんか「置きに行ったな」っていう作品。